全日本の観光地へ
若くして首里織りの伝統的な技法を身に付け、さらなる向上心のもと京都で西陣織を学んだオーナー。その「ぼかし」の技に魅了されて試行錯誤をくり返し、花織りにぼかしの技法を取り入れる事に成功。「ぼかしの花織り」は、まさに草木家だけのオリジナルで、色合いのグラデーションが見事に美しい織物だ。
急な崖の下から湧き出る地下水を、約10個の琉球石灰岩を加工してつなぎ合わせ、水を引いたという人々の知恵が生み出した共同井戸。水をくむ広場は扇形に造られ、周囲の地形との調和がとれている。王府時代にはここからあふれた水が王家御用達の芭蕉紙作りにも使用されたほど、流れる水は美しく澄んでいる。
「伝統的な技法は決して崩さず、いかに現代に沿った紅型を提供できるか」というコンセプトの元、伝統を踏まえながら現代にも通用する紅型を完成させる喜友名紅型工房。一つひとつの作品は、心を込めて丁寧に染め上げている。年期の入った見事な技と心の融合は素人目にもため息の出る、秀逸な品が揃う。
1982年に正式に開館し、当時使われていた生活用具や衣服、庶民の家などを復元したり常設展示を開催している。石川指定文化財の東恩納当家の葬祭具、嘉手苅の観音堂、伊波メンサー織り等、石川の歴史のみならず伝統・工芸品まで一挙に見学できる。石川という町をさらに理解するためにも一度は立ち寄ろう。
沖縄方言で「ぬちしぬじ」は「命をしのいだ」の意味。名称の通り、戦争中に300名の住人を救ったという歴史がある。戦争によってこのガマの内部で亡くなった人はいない。それどころか出産で新たな生命を育んだ人がいるのだ。現在、平和の象徴ともいう場所を案内するため、鍾乳洞内を案内するガイドもいる。
金武町の北側に位置する金武大橋は、景勝地として見応えがある。真下には億首川が流れ、うっそうと茂るマングローブも見える。橋の南側のみ2体のシーサーが見守っているのが特徴。全長約200メートルの大橋は歩いて渡れる距離なので、散歩コースにも最適。道路の交通量が多いのでくれぐれも気をつけて。
読谷村の紅イモ、大宜味村のシークヮーサー、そして金武町の田芋など、北部の各市町村の特産品が店には並ぶ。もちろん、リサイクル品・雑貨類も手に入る。ほとんどの品が中央市場を参考にした値段なので、2割以上も安く購入することができる。青野菜を中心に農業が盛んな金武町の台所といった役割を担う。
自らセリに買い出しに行くという逞しいお母さんは、石川の魚を魚汁、寿司、バター焼きなどあらゆる料理に調理する。特にしっかりとダシを取った魚汁がオススメ。他の市町村からも大量注文が入るほどの寿司盛合わせには、常時9種類の寿司を盛る。すぐに売り切れになる天ぷら、惣菜などお袋の味を堪能できる。
ここは、沖縄本島内でも種類豊富なマングローブ林として認知されている。野鳥の多さからかバードウォッチングの名勝地としても有名。真横からマングローブの生命力を感じるもよし、金武大橋や高台から眺めるうっそうと生い茂る風景を楽しんでもいい。億首川の静かな流れにもじっくりと耳を傾けてみて。
ゴツゴツとした岩肌が荒々しい海岸に沿うように鋪装された散歩道がある。週末にはたくさんの人が遊びに来たり、釣り人も多数訪れる。ここから南へ戻ると七日浜の碑が建てられていたり、東海岸の幻想的な海を眺めるベストスポットだ。入口は少しわかりにくい場所なので、塩崎原バス停を目印にすると良い。