全日本の観光地へ
万座毛から西側に伸びる琉球石灰岩層の中にできた、自然洞穴のウドゥイガマ。高さ4メートルもあるこの洞穴は、地元の人々の組踊などの練習場所として知られていた。かつてはこの洞穴の中で、数日間も寝食を共にし、練習に励むこともあったとか。穴の中を眺めていると、人々の練習の声が反響してきそうだ。
勇壮にそびえ立つ松の下にある、昭和39年に建てられた歌碑である。歌の意味は「この松の下に番所(役所)からのいろいろな禁止事項を掲げた立て札が掲げられてあるが、まさか恋をしてはいけないという事までは書いてないだろう」という意味で、琉歌の女流歌人として知られた恩納ナビーの心情が表れている。
営業:9時〜18時30分(9月〜翌3月〜17時30分) 定休日:月 休業:定休日が祝日の場合は翌日休
熱田岳の丘陵地帯にある県民の森では、181ヘクタールという広大な自然林の中でテニスや草スキーなどのスポーツやキャンプが楽しめる。春先から夏にかけて、ケラマツツジ、テッポウユリ、クチナシなどの美しい花が開花する遊歩道を散策すれば、都会では味わうことのない自然の姿を知ることができる。
沖縄で最も大きい石おのをはじめ、たくさんの石器や土器が出土している遺跡。近くに深川があり、上流には森があることから、約3500年前の人々にとって生活しやすい場所だったと考えられている。6つある遺跡のなかでも、明治末期まで利用された比屋根坂と呼ばれる石畳道からは歴史の風格が感じとれる。
日露戦争から第二次世界大戦まで、戦争によって失われた命を追悼する思いを込めて建てられたのがさざなみの塔。石碑には、この塔が建つ塩屋地区の戦没者の人々の名前が刻まれていて、今でも慰霊に訪れる人の姿は絶えない。背後には美しい東シナ海が一望でき、忌わしい戦争の歴史をしばし忘れさせてくれる。
営業:9時〜18時 その他:年中無休
沖縄本島でも有数のリゾート地、恩納村の海が見下ろせる高台にある。緑に囲まれた敷地内には、ゆったりとした時間が流れる。駐車場から見下ろす東シナ海に沈む夕陽は一見の価値あり。平成14年11月に新装開店した見学場では方言まじりで楽しく蜜蜂の生態について説明してくれる。蜂産品の販売・県外発送も可。
万座毛から恩納岳を見上げると、そのほぼ真ん中あたりに高さ25メートルのこんもりとした森が見える。これが恩納グスクだ。上部には野面積みの石垣がわずかに残っており、その周辺から土器や陶器、磁器のかけらが採集されている。階段状の地形をうまく利用した土塁のグスクではないかと考えられている。
真栄田岬の南東側から見て北西にのびる険しい山並がある。その北端に一段と高くなった山が多幸山だ。この山の頂上近くにはフェーレー(山賊)岩と呼ばれる、切り立った石灰岩の岩がある。その昔、その岩の上にフェーレーが現れて、多幸山越えをする旅人からひっかけ棒で持ち物を奪ったと伝えられている岩だ。
営業:8時30分〜19時(ガラス工房9時〜18時) その他:年中無休
県内から産出する原材料で作られる陶器・漆器をはじめ、琉球ガラスの器、花びらの1枚1枚が手作りという花リースの展示販売を行っている。ガラス製作を近くで見学したり、吹きガラスを体験することも可。コースは、一輪挿し・アートフラワー・トンボ玉などが楽しめる。自分だけの琉球ガラスを作ってみよう。
恩納ナビーは18世紀を代表する女流歌人として知られ、恩納村の豊かな自然を背景に多くの優れた琉歌を詠んだ。ナビーが「波も風も穏やかになってほしい。はるばる国王が万座毛に立ち寄られるのだから、そのお顔を拝みたいものだ」と歌うと、急に辺りが静まり返り琉球国王からお褒めの言葉を頂いたという。