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新庄藩主戸沢家墓所

新庄藩主戸沢家墓所

山形県新庄市十日町468-12

御廟所は、当地では御霊屋(おたまや)と呼ばれ、建立された順序は、瑞雲院1号棟(1704〜1721推定)・桂嶽寺御廟所(1724)・瑞雲院2号棟(1742)・3号棟(1747)・4号棟(1782)・5号棟(1788)・6号棟(1798推定)の順になる。造りは、単層宝形(ほうぎょう)造りで、大きさはそれぞれ違うが、いずれも絵欅(けやき)造りで、石場の上に土台を据え、丸柱を建て、柱間に厚い板をはめこんで壁としている。入ロは観音開きの扉、床は石畳で板敷きはない。屋根は全て茅葺きであるが、桂嶽寺御廟所だけは近年木羽葺きに替えられた。このさや堂の中には、歴代藩主とその正室(1基のみ側室)、家族の墓石が納まっている。その内訳を見ると、総数27基で、藩主11名・正室6名・側室1名・その他9名である。その他9名のうち、4名が9代正胤の子どもたちであるのが注目される。また、被葬者の内、新庄で亡くなった方は11名で、江戸で亡くなった方は、三田の常林寺(江戸での菩提寺)で本葬し、瑞雲院に分骨(遺髪か)して葬ったものである。全国に多数ある近世大名の墓の中で、藩主とその正室や子ども、側室など一緒に葬られているのは極めて稀である。また、各歴代藩主の墓が一堂にあることから、1700年代の初期から後期に亘る約100年の間の建築様式の変化は、その時代時代の新庄藩政の姿を浮き彫りにするもので、歴史的に大変興味深い。

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