湯ケ島温泉
静岡県伊豆市湯ヶ島
狩野川渓谷沿いの静かな温泉。川端康成は19才のときに初めてこの地を訪れ、豊かな風光や暖かい人情にふれ、名作「伊豆の踊子」を生んだ。彼はその後も湯ケ島に滞在し、ときには一年の大半を過ごしたことも。また、中河与一、尾崎士郎、宇野千代、梶井基次郎など多くの文人が訪れているほか、井上靖の故郷でもある。狩野川に沿った3.5kmの天城遊歩道や、浄蓮ノ滝から旧天城トンネルを越える踊子歩道(6時間15分)が整備されており、踊子歩道の途中、昭和の森には「伊豆近代文学博物館」がある。◎河鹿の湯湯ケ島温泉にある唯一の共同浴場で、昔は川端康成など文学者が入浴に訪れ里人との交流の場であったという。狩野川の清流沿いにあり、カジカ(カエル)の声がすぐ近くに聞こえる。湯はやや熱めで、疲労回復に良く効く。13時〜22時。毎週水曜日休◎船原温泉