唐津城
佐賀県唐津市東城内8番1号
舞鶴公園内にある「唐津城」(舞鶴城)は,舞鶴橋から見上げる姿の美しさと,天守閣からの眺めは見事なもの…。虹の松原,鏡山の風光明媚な「松浦潟」の雄大な景色が一望できる。松浦川河口の満島に城を築いたのは唐津藩主寺沢志摩守広高で,慶長13年に完成した。現在の天守閣は昭和41年に建てられたもので,中は「郷土資料館」。名護屋城,唐津城,松浦水軍,隠れキリシタンについての考古資料や藩政資料,考古出土品とともに唐津焼の見事な資料が展示してある。◎寺沢広高(1564-1633)尾張生れ。初代唐津藩主。秀吉の麾下で朝鮮へ出兵したが,関ヶ原では東軍に属し,天草も領有した。◎水野忠邦(1794-1851)唐津藩江戸屋敷生れ。文化8年から14年まで唐津藩主として藩政改革を行い,のち浜松に転封。幕閣で天保改革を推進。◎小笠原長行(1822-91)唐津城本丸生れ。藩主長昌の子。養父長国に代って藩政改革を行い,のち幕閣で,老中として生麦事件や長州征伐の処理に追われる。小笠原長生の父。