蓋井島には、集落の奥にゆるやかな谷に沿って原生林があり、その中に山奥から海岸に向かって、一の山〜四の山と呼ばれる神聖な森があります。この島の家が4組にわかれ、四つの神聖な森における神事を今に伝えています。日頃はこの森に入ることは固く禁じられているが、「やま」の神に乞うて切り取った枯木や倒木を円錐状に組合せた神籬があり、その前に壺が掘りすえられています。森そのものに神霊や祖霊が宿るという古い信仰の形は、人工の「やま」以前の自然の「やま」の姿を伝えるものとして重要です。
山口県下関市蓋井島
(1)JR吉見駅から徒歩で
吉見港から船で
種別:国指定重要民俗文化財、「山ノ神」神事は、国選定記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財
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