十三塔は、“抜け寺”の名で親しまれる長寿寺本堂に向かって左側にあり、花崗岩製で相輪は失っているが、他は当初のまま残っています。高さは相輪を除き5.45mあり、実に堂々とした石塔です。下層の軒の一辺は1.17m、最上層の軒の一辺は0.75mで、厚い軒、両端の力強いそりは申し分のない鎌倉後期の様式です。この塔は、もとは長門市油谷向津具の二尊院にあったものを、江戸初期、長州藩の重臣榎本伊豆が萩へ引取り自邸に建て、その後商人の熊谷浄味が貰いうけ、長寿寺に建立したものと伝えられています。
山口県萩市北古萩町13長寿寺
(1)JR山陰本線東萩駅から徒歩で
時代:鎌倉時代
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