鐘の中に隠れた修行僧安珍を大蛇になった清姫が恋の炎で焼き殺してしまう、女の情念の凄さを語った「娘道成寺」の主人公清姫は、熊野街道の宿場町真砂の庄司の娘。たまたま泊った旅の修行僧安珍に恋をしてしまったが、安珍は修行の身を理由に清姫から逃げる。その結果がこの恐ろしい物語。でも、土地の人たちは清姫をそんな恐ろしい女に仕立ててはいない。男にだまされて身を投げて死んだかわいそうな娘だという。姫がよく泳いでいた清姫淵のそばに石塔と板碑がある。
和歌山県田辺市中辺路町真砂
(1)紀伊田辺駅からバスで
清姫から徒歩で
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