楠木正成の妻で、正行(まさつら)の母である久子が、夫と息子の戦死後に出家して、菩提を弔ったところ。久子は「敗鏡尼」を名乗り、楠妣庵(なんぴあん)を建てたという。この地には正行が建てた観音殿もあり、弟・正儀が敗鏡尼の没後に「観音寺」と改めて、一族の菩提寺とした。その後、観音寺、楠妣庵ともに兵火によって焼失したが、大正6年(1917)に楠妣庵が再興。次いで観音寺も再建された。この地は敗鏡尼の故郷でもあり、境内にある石造りの五輪塔は、その墓とも伝えられる。春の新緑、夏の蝉時雨……と、四季折々の趣が楽しめるが、ことに秋の紅葉は有名。歴史ファンや楠木公を偲ぶ人々が多く訪れる。
大阪府富田林市甘南備1103
(1)近鉄長野線「富田林駅」下車金剛バスに乗り換え東条線「甘南備」下車すぐ
ご利益:家庭平穏
敷地面積:4000平方m
延床面積:825平方m
設立年:1348
大人:大人:200円入山料
子供:子供:100円入山料
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