塗籠の外壁と赤みの強い越前瓦の屋根の上に、うだつ(卯建)の上がっているのが特徴である。厚い土壁や土戸に周囲が覆われた土蔵づくりで、燃えやすい木の部分が外に出ないように建てられており、屋根には隣から火が移るのを防ぐ卯建や、二階部分には袖卯建があり、完全な防火構造になっている。水戸天狗党の一行が宿泊し、浴したというエピソードや、刀傷をつけた柱が残っている。
福井県南条郡南越前町今庄
建築年:1830年〜1844年
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