間の山とは山田尾上町の尾部坂と宇治浦田の牛谷坂の間を言う。外宮から内宮に通じる旧参宮路の途中にあり、伊勢まいりの人々が足をとめる繁華街であった。中でも古市はその名の示すとおり市が立ったところであるが、参宮が盛んになるにつれて参宮客相手の廓が建ち並ぶようになった。伊勢参りの人々は「伊勢音頭」をききながら、この古市で精進落しの遊びを楽しんだという。歌舞伎「伊勢音頭恋寝刃」の舞台となった油屋や備前屋・杉本屋など軒を並べていたが戦災をうけて、現在は昔の姿を見ることは出来ないが伊勢古市参宮街道資料館で当時の様子を伺える。
三重県伊勢市古市
(1)伊勢市駅・宇治山田駅からバスで(古市下車)
規模:延長1km
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