常願寺は真言宗豊山派の寺。号は慈国山阿弥陀院。本堂に本尊として安置されている。古来雨ごいの阿弥陀三尊として名高い。典型的な善光寺式三尊像である。中尊台座は当初のものが残るが、脇侍台座は失われ光背も後補。ともに頭、体部を一鋳に作り、中尊両手首、脇侍両肩先を蟻柄差しとする。鋳技優れ美麗な像容であるが、表現はやや硬い。製作年代は室町時代に入ると思われる。元治1年(1864)天狗党の兵火により、堂宇、古文書などすべて焼失したが、当時の住職宥雅和尚の機転により難をまぬがれたという。
茨城県下妻市高道祖4429
(1)下妻駅からバスで
創建年代:1502
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