根囲5.1m,目通幹囲4.75m,高さ11m,樹齢約350年と,シダレザクラとしては茨城県内でも幹周り,樹齢とも最大級を誇る巨木で,茨城県指定天然記念物です。昭和15(1940)年に発行された『茨城巨樹老木誌』の中の「茨城県見立番付」においてシダレザクラの部で見事横綱に位置付けられているほか,幾星霜に耐えたその威容は「峻厳古雅の極み」とも称されています。所在地は,真言宗普賢院の跡地と推定されている場所で,人出によって植樹された形跡があります。風雪などの厳しい自然条件のほか,昭和初期の起こった火災などの影響で幹に大きなボラが空いてしまったことなどにより,樹勢が衰えがちであったことなどから,平成2(1990)年に樹医として名高い山野忠彦氏によって樹勢回復手術が施されました。その結果,現在では樹形も整い,樹勢の順調な回復を見せています。
茨城県常陸太田市里川町
(1)常陸太田駅からバスで
時期:4月下旬
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