旧県社。祭神は誉田別命(応神天皇)・足仲彦命(仲哀天皇)・気長足姫命(神功皇后)の三柱。社伝によると、大宝元年(701)、藤原時忠が筑紫の宇佐八幡宮を勧請創建したといわれるが、天台宗の古い写経の奥書に「治承3年(1179)己亥7月22日未時書了於常陸州下津間郡八幡宮書了兼智」とあるから、平安末期にはすでに八幡信仰が盛行していたことがわかる。本殿は、天正5年(1577)に下妻城主多賀谷下総守尊経が建立したことが、本殿回廊の高欄擬宝珠によって知られる。三間社流造。建ち上がりも高く、柱も太くて、どっしりした重みを見せているが、これに比べて組物は小柄で複雑に組合わされ、桃山時代の地方的建築のありさまを示す貴重な遺構であり、また、派手な装飾は見られず落ち着いたたたずまいを見せている。
茨城県下妻市大宝667
(1)関東鉄道常総線大宝駅から徒歩で
管理者:大宝八幡宮
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