弘道館は徳川斉昭が、より実践的で有為な人材の育成を願って三の丸に創立した藩校で、1841年(天保12年)に仮開館した。現在の敷地は34,167平方メートルと当時の5分の1となり、施設も1868年(明治元年)の兵火と、1945年(昭和20年)の戦災によって多くのものが失われたが、正門と正庁、至善堂が今も昔の姿を留めている。至善堂は藩主の休息所で、明治元年最後の将軍慶喜(1837〜1913)が退隠した場所でもある。八卦堂には、「弘道館記の碑」を納めている。この弘道館記は尊王攘夷思想の展開に大きな影響をあたえた。種梅記の碑は、斉昭が弘道館や偕楽園、土民の家に梅を植えた理由を記したもの。大きなクスノキの下にある要石の歌碑は、斉昭の自筆で歌が刻まれている。※2012年8月現在、震災の影響により建物内への立ち入り禁止。庭部分のみ無料公開。
茨城県水戸市三の丸
(1)水戸駅から徒歩で
建築年代1:1841年(天保12年)
大人:大人:190円
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