ドーム状の泥炭層をもつ高原湿原で、特殊な北方系の植物が多い。赤井谷地沼野植物群落は亜寒帯植物の成育する高湿原の貴重価値に依り、昭和3年国の天然記念物に指定された。面積45ヘクタールの湿原は豊富な水ゴケからなり、それらが作り出した泥炭層は3〜5メートルに堆積して生成年数は1万年と言われている。約200余種の高山植物が群生しレンゲツツジなど10数種の低木類が点在している。体長1センチ程度のハッチョウトンボなどの昆虫も棲息し学術的にも貴重な湿原である。今上陛下は昭和36年9月に当所を研究調査され翌年の新年御歌会に「雨はれし水苔原に枯れのこるホロムイイチゴ見たるよろこび」とお詠みになられた。付近の高台に歌碑が建っている。更に昭和59年9月再度探勝なされた。
福島県会津若松市湊町赤井
(1)会津若松駅からバスで
標高:524
面積:43.6
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