この供養塔は、幅約1.4m、高さ約1.3mで碑面を中央で左右に分け、左右それぞれの面に阿弥陀如来【あみだにょらい】を中心に左に勢至菩薩【せいしぼさつ】、右に観音菩薩【かんのんぽさつ】の三尊が浮彫にされています。左側の三尊仏は死者を弔う追善供養【ついぜんくよう】、右側は生前に往生を願う逆修供養【ぎゃくしゅうくよう】として建立されており、いずれも立ち姿で飛雲に乗り、一刻でも早く成仏したいという人々の願いがあらわれています。三尊仏の勢至菩薩が持つ長い柄のついた天蓋の図柄や建立目的を示す銘文、「嘉元三年(1305)乙巳九月廿五日相当三十五日」年記など等鎌倉末期の当地方での阿弥陀信仰を示す貴重な資料です。
福島県須賀川市浜尾字鹿島48
(1)須賀川駅から車で
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