平安時代の初期、弘法大師の高弟、柿本紀真済僧正が奥羽を巡錫の途中、貞観元年(859年)この地小松の山麓に精舎を建て、松光山長岡寺大光院と号したのを開山とする真言宗の古刹。真済僧正は、地蔵堂に弘法大師御作の地蔵大士を安置し、この寺の境内ががたまたま徳一上人古仏の成道跡であったため、小石を多く集めて一字ずつ経を書いて塚を築き、小塔婆を建てたので置霊(おいため)と言うようになり、この呼び方が一郡の名として置賜と呼ばれるようになったとも言われる。真済僧正は、貞観二年(860年)2月25日61歳で藤ヶ森(現置賜公園内)に入定され、現在も毎年2月25日に真済僧正忌法要を行っている。なお、平成21年9月8日には真済僧正壱阡百五拾年御遠忌法要が行われた。山形県指定無形民族文化財である小松豊年獅子踊は、徳一上人の郷愁を慰めるため里人が踊ったのが始まりとされ、毎年8月16日に当寺において奉納されている。
山形県東置賜郡川西町大字上小松
(1)羽前小松駅から徒歩で
創建年代:859
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