東北最大級の前方後方墳。天ッ神少彦名命(亀森天神)・菅原道真(天満天神)の二座を祀る。天満宮別当であった大円寺所蔵の縁起によれば、平安時代天徳4年、分霊を勧請して創始され、延徳元年に伊達尚宗、享禄2年に小松城主桑折播磨守、万治2年に上杉綱勝による社殿寄進が記録され、中世には長井氏、伊達氏、上杉氏の代々領主の崇敬を集めた。かつての小松は、商業や文芸が盛んな宿場町として大変栄えており、天満宮は、中世には連歌の神様として盛んに信仰されていた。しかし、江戸時代以降、連歌の衰退と共に社殿も縮小し、明治の火災以降、再建されず石祠のみとなって現在に至る。平成6年、地元有志により天満宮神輿が復活し、その歴史が再び脚光を浴びている。
山形県東置賜郡川西町大字上小松1037-1
(1)JR米坂線「羽前小松駅」から徒歩で
時代:4世紀末
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