長瀬高浜遺跡
長瀬高浜遺跡は、国道9号線及び下水道終末処理場建設に伴う発掘調査で姿を現した弥生時代から中世にかけての巨大複合遺跡です。数々の貴重な発見が相次ぎましたが、最大の発見は昭和55年に大量の埴輪が古墳以外の場所から出土したことです。埴輪には色々な種類がありますが、長瀬高浜遺跡の埴輪は、動物や人物などの埴輪がなく、家形埴輪に代表される器材埴輪であり、初期の埴輪であると言われています。また、埴輪は通常古墳にたて並べられるもので、発見されるのも古墳からというのが常識ですが、古墳でない場所から一括して出土したものです。これは、古墳の築造が何らかの理由により中止されて、そのまま放置されたのではないかというのが有力な説となっています。昭和61年に国の重要文化財に指定されました。