湯築城跡
伊予の名族河野氏が十三代、二百五十余年栄えた湯築城の古城址の築城は建武年間(1334-35)香川対馬守通治によるとされる。天正13年(1585)秀吉の四国平定の命をうけた小早川隆景三万余騎の前に落城、隆景の築前(福岡県)名島転封後、福島正則が入城した。しかし正則もまた転封となり、廃城となった。慶長7年(1602)加藤嘉明の松山城築城に際し、礎石などが運び去られ、荒城と化した。現在は動物園や花の公園として散策に最適。◎河野通盛(?-1363)南北朝時代の河野家当主。伊予の宮方を制圧、足利尊氏より守護に任ぜら