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豊かな緑に囲まれた自然と調和する町として誕生した上野新都市「ゆめぽりす伊賀」への道中、久米川にかけられた下友生橋の欄干に漂白の詩人、芭蕉翁の旅姿とともに芭蕉翁の句の刻まれた銅版がある。
「数ならぬ身となおもひそ玉祭り」。
「五月雨も瀬ぶみ尋ねぬ見馴川」。
「うぐひすの笠おとしたる椿哉」。
「やがて死ぬけしきは見えずせみの声」。
昭和63年(1988年)から平成元年(1989年)にかけて、特色を生かした地域づくりを行う「ふるさと創生事業」により、上野市が市民の方からのアイデアを募集し整備した。平成2年に完成し、芭蕉句碑が10基建てられた。
大和と伊勢を結ぶこの道は、天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた斎王が都から伊勢へ赴いた道であったなど、その歴史は古代までさかのぼります。お伊勢参りや伊勢からの初瀬(長谷)詣が盛んになるにつれ、阿保宿や伊勢路宿などの宿場町が栄え、今なおその風情を残しています。
この道は、京、大和方面と伊勢神宮を結ぶ参宮道のひとつでした。江戸時代には、伊勢、伊賀二国の藩主となった藤堂高虎が二つの城下を往来する重要な官道となり、平松宿、平田宿などの宿場を中心に賑わったといいます。この地で生まれた俳聖松尾芭蕉もこの道を何度も通り、街道筋にはいくつもの句碑が建てられています。
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