下村千秋記念の地
茨城県稲敷郡阿見町
下村千秋は明治26年旧朝日村(現阿見町荒川本郷)で、父常松、母いわの二男として生まれました。本郷小学校、朝日尋常高等小学校卒業後、旧制土浦中学を経て早稲田大学を卒業しました。この間グループ誌や郷土のいはらき新聞に多くの作品を発表しています。農民的な性格の中にヒューマニズムの色濃い作風が多いのが特徴で、大阪朝日夕刊に連載された「街の浮浪者」で一躍ルンペン作家の異名をはせました。数多くの作品を残し、昭和30年63才で没しました。郷土を愛し「父を囲んで」「湖畔」「郷里の家、村」などの作品があります。夫人のひで氏の意向により作品の遺稿が町に寄贈され町立図書館に千秋コーナーが設けられています。