鳥羽城跡
三重県鳥羽市鳥羽三丁目
日本で唯一の海の城。室町時代,大井氏が城主であった。ところが,志摩波切城主の九鬼嘉隆が,織田信長の助力をえて台頭し,妻の実家の鳥羽城も奪った。関ケ原合戦のとき,嘉隆は西軍,嫡子の守隆は東軍に属したが,嘉隆は家来にはかられて切腹,守隆は徳川家康から鳥羽3万石を与えられ加増され5万5千石になった。城址には小学校があり,石垣だけが残っている。◎九鬼嘉隆(1542-1600)志摩に生れ,水軍を率い活躍。鳥羽城主として朝鮮出兵に功あったが,関ケ原の戦に西軍で属し,答志島で自刃。