色浜の産小屋
福井県敦賀市色浜
この建物は、色浜区集落内の海岸近くに在った区有の出産共同施設で、昭和49年、現在地に移築復元されました。建坪6坪を6畳2室(分娩室と生理室)に仕切り一部補材を使ってはいますが、内部構造は昔のままで備品等も若干残されています。区内の妊婦が産気づくと例外無くこの小屋に入り、力綱を握り坐産分娩を済ませ、その後も一定期間を家族と離れて、この小屋内で生活する慣例がありました。敦賀(立石)半島沿岸には、昭和63年当時4区に区有の産小屋が残っていたが取り壊され、現在は2区のみとなっています。小屋内での出産は昭和39年以降行われていません。